~平成最終章~インカレ2018

シーズンも終わり、ようやく落ち着いたので今シーズンの試合について振り返りたいと思います。

今年も中京大学水泳部に帯同してインカレ2018に挑みました。

昨年同様「男女総合優勝」を掲げるチームのために4日間3人のトレーナーで協力しあいながら”乗り越え”ました。

(選手が頑張っているのだから胸の奥に秘めているべきなのだろうけど、本当に忙しかったのです。笑)

綴りたいことはたくさんありますが、印象に残ったシーンがあったのでシェアさせていただきたいと思います。

レースが終わったあとにある選手がこう話してくれました。

「普段からセルフケアをしたり、試合にピークを合わせるのは当たり前だけど試合前日、当日になって急に調子があわなかったりするんですよね。その時コーチは安心させるためにポジティブな言葉をかけてくれるけど実際感覚が合わないんで内心本当に大丈夫かな、って。試合でのトレーナーさんは最後の駆け込み寺なんっすよね。」

その言葉にハッとさせられました。

私はどうしても選手に成長してほしい、自分の感覚を大事にしてほしいという想いもありクローズドな質問を避け意見を言ってもらうように意識していますが、そういう想いを抱えた選手もいるということを再度思い返しました。

逃げ出したいけど戦わないといけない選手もいるのだ、と。

選手を甘やかしてはいけない、選手のために・・・という考えは時に選手を追い込む場合がある・・・本当に勉強になりました。

先ほどの言葉の選手とは違いますが、今回それに挑んだ選手がいました。

大阪出身の4年生でこの試合で引退の彼は個人ラストレースで思うような結果が出ず、控え場所に戻らずトレーナーブースに直行してきました。

泣きながら悔しがる彼に一つ二つ言葉をかけましたが、それ以上話すと私が泣いてしまいそうだったので(苦笑)まずは明日のリレーに向けてゆっくりダウンしてきなさい、とそれから普段あまりケアを受けない選手にダウンが終わったらすぐ来るよう指示したわいもない話をして悪い感覚を吹っ切ってもらえるようなケアをしました。どうか結果がでますようにー!と念じながら。笑

翌日、彼は爆発しました。

コーチ陣をぎゃふんと言わせる結果で笑顔を見せてくれました。

とても嬉しかったです。

時としてトレーナーブースは選手の気持ちを切り替える場所であらなければならないと胸に刻みました。

学生の頃から口酸っぱく言われ続けていましたが、知識や技術だけでない人間性という部分は教えてもらっても勉強しても得ることができない経験や日頃の行動からしか得ることができない最大の課題である、今回大きな収穫となりました。

来年こそは総合優勝ですね!

第一回日本社会人選手権in長岡

先週、私の第二の故郷新潟は長岡で社会人選手権が開催されそこに帯同してきました。

実業団が去年で終了し第一回が長岡で開催されるとは、運命・・・?

 

そして担当させてもらっている美紀との初めての試合でもありました。

とても自立している選手なので調子が上がらない中で私にサポートできることはなんだろうと終始考えさせられた期間でした。

 

結果は思い通りにはいかなかったけれど、100はラスト意地を見せて3位入賞してくれたことがとても嬉しかったです。

ケアの面でも新しい発見もあったので美紀がどうやったら最高のパフォーマンスで試合に臨めるか、彼女のいいところを100%ひきだせるかまた時間をかけて一から出直したいと思います。

身体能力を引き出す、創り出す作業からパフォーマンスを上げるためのエクササイズやウエイトトレーニング、まだまだ手がつけられそうな食事・栄養、そして課題となる睡眠やリカバリー・メンタルの部分・・・まだまだ伸びしろだらけの選手。

2020に笑えるようコツコツと精一杯やっていきたいです!

応援よろしくお願いします!

 

 

目指せ両利き

水中では器用に左右平等に泳ぐ選手も陸上に上がった途端、非利き手がまるでロボットのような動きをし始めます。

水中で、とても細かい動きのドリル練習をしたり、フォームを変えるために陸上でも様々な身体の動きの引き出しを持っていることはすごく重要になります。

下の動画は「プロ野球選手のようなフォーム」(ワインドアップーコッキングーアクセラレーションーフォロースルーをかっこよくしろと見本と口頭で伝えてあるはず・・・)で右手投げ、左手投げをしています。

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オフシーズンには通常のトレーニングやウォーミングアップに加え特に育成年代は運動神経系の活性化を亢進させるエクササイズを取り入れます。

他のスポーツもさせてあげたい気持ちでいっぱいですが、環境的にも余裕がないため限られた環境の中でゴールにたどり着くプロセスを用意してあげたいですね。

パワーと連動性

中学生、高校生が中心のこのチームはスタート、ターンに課題が選手が多くいるため今年度からジャンプトレーニングを積極的に導入しています。

まずは両脚幅跳びー。

続いて両脚3段飛びー。

少し上半身が潰れていますが力みなく上手に跳べています。

1段飛びが得意な選手でも3段がものすごく苦手な選手が多く見られます。

そういう選手はやはり水中でも疲労が見られると滑らかなフォームが崩れやすい傾向がみられます。

想像より難しいこの3段跳び。是非チャレンジしてみてください(^^)

※この種目は怪我を予防するために一定の足関節の可動域や基本的なスクワット動作の習得が事前に必須です。

ストレングストレーニングの重要性

パンパック東京開催まであと3日と迫りました。

日本人選手の活躍が楽しみですね。

昨日、イギリスのアダムピーティー選手が100m平泳ぎで驚異的な世界記録をたたき出したというニュースが入ってきました。

“水を掻く”という概念ではもう通用しない、”水を押す”力強いフォームです。

いかに陸上でのトレーニングが重要かを世界に知らしめた人物だと思います。

もちろん水中練習第一ですが、これからはそれだけでは通用しない時代になってきます。

上の動画は女子平泳ぎの選手です。

小柄ですがデッドリフト楽々(?)90kgをプルしていますね。

肩甲骨を寄せずにパッキングができていて、且つ腰を反らずに地面をしっかり押せています。

ちなみにこの形ができるまでは腰痛があり、重いものは避けていたそうです。

私もそうですが、高重量を持つメリットはもちろん筋力を挙げるうんぬんですが、コアの内圧がめちゃくちゃ高まるため上手にできた翌日はものすごく腰が楽です。

ただ、別のところが筋肉痛になりますが(笑)

 

高重量を扱うだけでは泳ぎのスピードにつなげることが難しいので、少し軽くした重量でスナッチやジャーク、スクワットジャンプを行います。

 

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重いもの(筋力)をA地点からB地点にいかに速く動かせるか、これが=パワーというものになります。

例えば100mを全力で泳ぐわけですが、コーチに「力まず楽に入れ」という指示がでたとします。

このワードがすごく重要で、パワーを発揮するときもガチガチに固めて全力で力を出していては100m持ちません。

そのためクリーンやスナッチ、ジャークは力づくで行わないことにフォーカスします。

慣れるまでは腕で引っ張り上げたり、腰を反らせたりと代償動作がでます。

いかに楽に身体を使いこなせるかがカギとなります。

勝ちたければ正しいストレングストレーニングが絶対不可欠ですね!

 

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スイマーの肩についてPart2

少し前の投稿になってしまいましたが、いわゆる肩関節だけの柔軟性を

向上させる”肩回旋”だけをおこなうのは果たしていいのか?という投稿について

今回お話したいと思います。

つい最近SNSでも男子背泳ぎの選手の肩関節が異常に柔らかくて、

もはやホラーだという投稿が話題になっていました。

 

あの肩関節の柔らかさは柔軟性ではなく「弛緩性」で、「ゆるい」というカテゴリーになります。

結論からいうと、肩関節だけでなく同じ割合で胸椎・胸郭の「可動性」を向上させなければなりません。

背泳ぎを例にあげてみると、日本のトップレベルの選手はレース前に

「右の入水をした時に左の骨盤がグッと浮き上がる感じがもう少し欲しい」

という表現をよく使います。

背泳ぎが苦手だった私にはそんな感覚一度もないまま水泳人生を終えいまだにわかりませんが(笑)

この表現でよくわかるように、肩関節の柔らかさだけでは身体が連動して動かないということです。

指先ー肩関節(肩甲上腕関節)ー胸郭ー胸椎ー逆測の骨盤ー股関節ー大腿部ーつま先=しなやかなストローク

このように一か所だけが突出して柔らかい(緩い)とうまく身体が連動せず、どこかに負担がかかりやすいくなります。

それが「肩の前が痛い」という結果として起こることが競泳では非常に多いです。

前置きが長くなりましたが、胸椎・胸郭のモビリティ(可動域)のエクササイズで必ず取り入れている種目がFMS™のコレクティブエクササイズにもある”ブレッツェル”です。

足裏を壁に固定して行うのですが、人数が多いため壁確保ならず・・・

 

これは4パターン中最後の4つ目なのですが、腰ではなく胸椎・胸郭にダイレクトに回旋がかけれます。

ストレッチ要素だけでなく、肋骨の動きに制限がかかっているため呼吸を利用して吸気時に肋骨を横に広げ、吐き切った時に肋骨をしまう(閉じる)”横隔膜呼吸”のトレーニングをすることが狙いです。

 

これと似たエクササイズでうつ伏せになって脚をクロスさせてひねるストレッチがありますが、注意深くしないと大抵の選手が腰椎から捻ってしまうため腰を過伸展し腰痛を発症してしまう傾向がみられます。

このエクササイズを5呼吸ほど行ったあとは回旋がしやすく、呼吸も楽にできます。

肩関節が元々硬い選手でもその分別の部位が補っていれば”異常な”肩関節の弛緩性は必要ないはずです。

ぜひお試しください!

 

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シーズン到来

いよいよ水泳シーズン到来です。

大阪では中央が始まり、外プールもピーカンです!

私は焼けないようひたすら日焼け止め&日陰ですが、、笑

選手のみなさん、最後の瞬間までチャンスはどこにあるかわからない、、

リオのカイル・チャルマーズのレースのように、、、

苦しみの中のチャンスを楽しんでください。

スイマーの肩についてPart1

「胸椎・胸郭が硬いんですけど、どういうエクササイズをすればいいですか?」

という質問はコーチだけでなく選手からもよくでます。

選手からこういった質問が出ること自体、水泳界のトレーナーさんたちが築いてきたベースはすごいなぁと改めて感じます。

下の動画はいわゆる”肩回旋”です。

すごーいと感じますが?

やばーいと感じますか?

これをみると一見、肩が柔らかくていい選手だなぁ、ということを感じるコーチもいるのではないでしょうか。

しかし私はこの見た目の柔軟性がスイマーズショルダーやトップレベルになると肘の痛みを起こす一因になると考えます。

特に小学生のころ肩の柔らかさで泳いでいる選手は身体が大きくなるに伴い、肩関節の痛みやコアと上半身の連動性が乏しくなる傾向が多く見られます。

“肩関節の弛緩性と胸椎・胸郭の可動性”は全く別物です。

そして

“肩甲骨がしっかりとスタビリティ(安定している)している”うえで肩関節が動くことが大事です。

これを踏まえてエクササイズを行うことが大切ですね。

今後、どういったエクササイズを取り入れているかご紹介していきたいと思います。

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Japan Open2018

2週間程前になりますが、Japan Open2018に中京大学のトレーナーとして帯同してきました。

出場人数はOB,OGを抜いて50人。

日本一の大所帯です。

人数が多い分、事前に自分でケアできるところはケアしてくるのがお約束です。

初めは戸惑った選手もいるかもしれませんが、段々と浸透してきているようで嬉しいです。

私がいつも楽しみにしているのはミーティングの時のコーチの話す言葉です。

選手に指導するうえでヒントになる言葉がたくさん詰まっています。

自分は人前で話すのが得意ではないので、いつもさすがだなぁ〜と学ばせていただいております。

それにしても強い選手はこだわりも強い。

レース前日の夜遅くまでなんとかハマるようコアの使い方のエクササイズをしていました。笑

最後まで諦めない姿勢、見習わねば。

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“今日は”ブレのキックがかからない!

平泳ぎは一番調整が難しい種目だと思っています。

昨日キックがひっかっかって絶好調だったのに”今日は”ひっかかりが悪い!なぜだ!みたいな選手、結構いますよね。

股関節の動きが悪いのか・・引き付ければ引き付けるほど腰が沈む・・・

どうにかしてください・・・こういった質問をよく受けます。

理由はたくさん考えられますが、①そもそも股関節の動きが悪いのか②股関節を支えるコア(土台)が安定していないのかまずはどちらなのかを評価する必要があります。

下の動画は春季JOに出場した中学2年生身体の成長が著しい平泳ぎの選手です。

FMS™のASLRという種目で評価してみました。

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・・・?!挙がらない!

ちなみに他動のSLRは75度、立位での前屈は手が床につきます。

痛みがあるのでファイナルスコアは完全な0点です。

本人曰く、「股関節がひっかかる感じがして少し痛いし、これ以上挙げると攣りそう。」

重心移動は得意ですが、スイムになった途端になんせキックがかからない。。。

といことで、別日に個別セッションを15分しました。

呼吸を5分、モビリティを5分、スタビリティを5分(コアアクティベーションをたっぷりと)。

その結果・・・

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痛みなく、スムーズな股関節の動きを獲得することができました。

ファイナルスコアは文句なし3点です。

その後も練習前にエクササイズ10分を継続してもらい、キックがかかりやすくなったため、腰の落ち方も改善されたとのことです。

週末の試合では200mで3秒ベストが出たと嬉しい報告もいただきました。

いつもと同じエクササイズをする前に、なにが原因でキックがかからないか確認することも大事ですね。

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